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┃【楼蘭通信】第4号 2002/ 6/28 発行
┃ 〜中国茶専門店「楼蘭」から中国茶や中国文化に関する情報をお届けします〜
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───▼ 目 次 ─────────────────────────────
【1】楼蘭からのお知らせ
◆7月3日(水)〜10日(水):臨時休業のお知らせ
◆サイトリニューアルのお知らせ
【2】中国茶雑学コラム 〜ペットボトルの中国茶って?〜
【編集後記】
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【1】楼蘭からのお知らせ
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◆7月3日(水)〜10日(水):休業させていただきます
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「楼蘭」スタッフ全員が中国・上海への出張のため、以下の日程で、お店を休業
することになりました。
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│7月3日(水)〜10日(水):終日休業 │
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上記の日程以外の2日(火)までと11日(木)以降は通常どおり(11:30〜19:00)
営業いたします。
なお、この間、サイトからの通販ご注文やメールでのお問い合わせは、受け付
けていますが、商品発送やメールでのご返答は、11日以降となってしまいます
ので、ご了承くださいませ。
2000年10月の当店オープン以来、年末年始を除いては初めての臨時休業となり
ますが、上海出張への主な目的は、茶葉や茶器・雑貨類の買い付けです。休業後
リニューアルオープンの当店にご期待くださいませ!
◆ウェブサイトリニューアル!
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もうお気づきの方も多いと思いますが、「楼蘭」ウェブサイトのデザインを一新
しました。
▼楼蘭ウェブサイトトップ → <http://www.rouran.net>
通信販売は、「ショッピングカートシステム」を採用。ご注文の商品を追加する
と、その時点での商品金額・消費税・送料と合計金額を計算して表示します。
もちろん、100g以上注文の茶葉については、自動的に1割引になります。
▼楼蘭ウェブサイトの通信販売ページ→ <http://www.rouran.net/order/>
その他の好評コンテンツも健在です。
▼楼蘭掲示板:お気軽に書き込んでくださいね♪
→ <http://www.rouran.net/bbs/treebbs.cgi>
▼中国茶投票:お好きな茶葉に投票してプレゼントをゲットしよう!
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▼札幌インターネット便利帳:札幌観光や生活に必ず役立つリンク集!
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【2】中国茶雑学コラム 〜ペットボトルの中国茶と茶葉で淹れる中国茶と〜
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私たちの札幌のお店もオープンして1年8ヶ月。とても嬉しいことに、私たちの
お店に来られたことをきっかけに、中国茶の魅力を知っていただけた方が少しずつ
増えてきているようです。
私たちの店に初めて来られる方は、それまで本格的な中国茶を飲んだことがなく、
中国茶といえば、ペットボトルや缶入りのものしか飲んだことがことがなかったいう
方も少なくないようです。
そのような方が、お店で中国茶を飲んだり、茶葉を買って家で中国茶を飲むように
なると、次のような疑問に突き当たります。
「今まで飲んでいたペットボトルのお茶って何だったの‥‥?」
当店で扱っている銘柄でいえば、青茶(烏龍茶)の「鐵観音」「黄金桂」は以前
よりペットボトルでも売られています。また、最近では、緑茶の「龍井茶」や「黄山
毛峰」がペットボトル化され、話題になりました。
でも、やはり、ペットボトルや缶入りのお茶と、茶葉から淹れるお茶は、味や香り
も色も違います。だから、「ペットボトルのお茶って‥‥」という疑問はもっともで
私たちがお店のお客さんと話していても、あるいは、講習会などでも、何かと話題に
のぼることの多いテーマなのです。
■ペットボトル入りの中国茶は中国でも人気!?
実は、中国でも、ペットボトルや缶入りのお茶は売られています。皆さんがよく
知っている日本の大手飲料メーカーの烏龍茶も日本とほぼ同じパッケージでそのまま
売られていて、しかも、若い人を中心によく飲まれているようです。
いわば、烏龍茶を日本から“逆輸入”しているようなものです。中国人が“日本製”
の烏龍茶(原料の茶葉はもちろん中国産ですが)を飲むなんて! と多くの方は意外
に思われるかもしれません。
でも、これには少し説明が必要です。ペットボトルや缶入りのお茶を飲んでいる
中国人のほとんどは、それらを“お茶”とは考えていないのです。つまり、ペット
ボトルや缶入りのものは、お茶でなく、“ドリンク(清涼飲料水)”として、飲んで
いるのです。
ですから、ペットボトルや缶入りの烏龍茶を飲んでいるからといっても、茶葉と
お湯から淹れるお茶を飲まなくなることはありません。
たとえ、いくら仕事で忙しいからといっても、中国人はお茶を欠かしません。それ
だけお茶は生活と密着しているのです。
■茶葉とお湯で淹れるものこそが“お茶”
中国では、伝統的に、冷たいものを食べたり飲んだりする習慣はありません。野菜
は冷たいサラダでなく、炒めて食べます。また、ビールなどの飲み物も冷蔵庫で
キンキンに冷やして飲むことはあまりありません。アイスクリームなども、さすがに
若い人は食べますが、年配の方は、あまり食べないようです。
その理由は、中国では「冷たい食べ物は、身体に良くない」という考えがあるから
です。
これは、中国独自の「気」という考え方にもとづいたものです。「気」は体内を
くまなく流れているもので、その流れが悪くなると病気を引き起こすと考えられて
います。
つまり、冷たい物を食べたり飲んだりすると、身体を冷やし、体内の「気」の流れを
悪くすると考えられているのです。
(ちなみに、当店スタッフの李強は気功師でもあり、自然療法の「グワサー」や太極
拳を教えていますが、「グワサー」は気の流れを改善することによる治療法であり、
太極拳も気の考えにもとづいた拳法ないし健康法です。)
ですから、ときには冷たいドリンクを飲んでも、茶葉とお湯で淹れるお茶をまった
く飲まなくなるようなことはないのです。
■「スローフード」としての中国茶
ここまで書いたらもうお分かりでしょう。私たちはペットボトルや缶入りのものは
茶葉から淹れる中国茶と、あくまで別物と考えています。
缶コーヒーと、豆から淹れたレギュラーコーヒーとの違いに例えると、分かりやす
いかもしれません。日本は、外国人が驚くほど、缶コーヒー(コーヒー飲料)の種類
が多いのですが、それでも、相変わらず、喫茶店やカフェは多いし、コーヒー豆や
挽いた粉を買ってきて、自宅や職場でコーヒーを淹れて飲む人も少なくありません。
それと同じことで、ペットボトルのお茶と、茶葉から淹れるお茶は、味や香りも
楽しみ方も違うので、どちらを飲むかは、みなさんの自由です。「龍井茶」や「黄山
毛峰」をペットボトルと飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
ただ、私たちとしては、茶葉から淹れる中国茶の魅力と感動を多くの方に味わって
ほしいのです。
前号にも書いたように、茶葉だとお湯を注いで何煎も飲めるので、ペットボトルと
比べても、実は値段は決して高くありません。また、特に、専用の茶器を用意しなく
ても、ポイントさえおさえれば、充分においしく飲むことができます。
たぶんネックとなるのは時間でしょう。ペットボトルのお茶なら、買ったらすぐに
飲めます。でも、茶葉から淹れたら、まずお湯を用意して、1回注いだら1〜3分
くらい待たないと飲めません。1回飲んだ後、お湯を注いだら、またしばらく待た
ないといけません。結局、何煎も飲むのには、それなりの時間が必要になります。
忙しい日常生活の中で、そのお茶を淹れる時間を作れるか──。それが分かれ目
かもしれません。
私たちはこう考えています。忙しい中、なんとか、中国茶を飲む時間を作ろうと
考えるのではなく、むしろ、中国茶を飲むことで、時間を作ってください、と。
結局、ゆったりとした安らぎの時間は、何かをきっかけにしないと持つことはできま
せん。中国茶をそのきっかけにしてもらいたいのです。
ところで、最近、「スローフード」という言葉を耳にします。手っとり早く、効率
重視の「ファーストフード」ばかりでなく、料理や食べることじたいに時間をかけた
伝統的な食生活習慣を見直そうという考え方です。その意味では、中国茶も、スロー
フードの一つと考えられないこともありません。
たまには、お店に行って、あるいは、自宅や職場で──、親しい人とたわいのない
おしゃべりをしつつ、あるいは、一人でじっくりお気に入りの音楽や本とともに──
中国茶を楽しむのもいいのではないでしょうか?
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【編集後記】
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札幌では、今月、ワールドカップの試合が行なわれたり、YOSAKOIソーラン
祭が開かれたりと、街中に活気にあふれていました。
本州以南では、まだ梅雨のところも多いのでしょうが、札幌では、このところ、
穏やかで、陽気もよく湿気もない、本当にさわやかな日が続いています。
最初のお知らせに書いたとおり、私たちは、7月3日(水)より中国・上海に行って
まいります。札幌と比べたら、上海は暑いんだろうなあ、と札幌で過ごすことが多く
なり、暑さに弱くなった私・あおきは、ちょっと心配しています。
上海では、茶葉・茶器などの買い付け以外に、写真を大量に撮ってきて、できれば
周辺の茶葉の産地も訪ねたいと考えています。当メルマガでも帰朝報告を予定してい
ますので、お楽しみにどうぞ。
それでは、また次号でお会いしましょう♪
(あ)
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【発行元】中国茶専門店「楼蘭(ろうらん)」
北海道札幌市豊平区豊平4条10丁目2-20 第71松井ビル1F 〒062-0904
TEL/FAX:011-837-5388 11:30〜19:00 月曜休
ウェブサイト:<http://www.rouran.net>
【発行周期】不定期(月1〜2回)
【編集担当】青木哲也(「楼蘭」スタッフ)
【お問い合わせ】<staff@rouran.net>
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ご質問など、何でも大歓迎です! 上記アドレス宛てにお気軽にどうぞ♪
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